
写真をウェブにアップロードしたら、色が変わってしまった...
デジタル写真にはカラープロファイルという色に関するデータが付加されています。この付加データの取り扱いを間違えると色が変わって表示されてしまうことがあります。
デジタルカメラにはカラープロファイル(カラースペース、色空間)が選べるものがあり、このカラープロファイルがデジタル写真に色情報の一部として付加されます。

カメラの色空間を設定する(Canon EOS 20D)
この設定項目は、ニコンとオリンパスは「カラー設定(カラーモード)」、ソニーは「クリエイティブスタイル」という名前のようです。
RAWデータで撮った写真は、現像時にカラープロファイルを決定します。

RAW現像時にカラースペースを選択(Adobe PhotoshopCS3)
ウェブで写真を使うときは、このカラープロファイルを適切なものにしておく事が重要です。
カラープロファイルの種類
デジタルカメラで、よく使われるカラープロファイルは、
- sRGB
- AdobeRGB
の2つです。
これ以外に現像時に指定できるカラープロファイルには、
- ColorMatchRGB
- ProPhotoRGB
があります(Adobe PhotoshopCS3の場合)。
現像ソフトによっては、これ以外のカラープロファイルを指定できるものもあります。
カラープロファイルは色を正しく扱うために不可欠な情報ですが、このカラープロファイルが適用されて正しい発色がされるのは、主にグラフィックソフトなどだけです。
ウェブ上の写真はブラウザ(Internet Explorer, Firefox, Safariなど)で見ることになるため、このカラープロファイルが適用されるかどうかはブラウザにより様々です。
仮にブラウザがカラープロファイルを理解しない場合は、そのOS自体のカラースペースで表示されるはずです。WindowsはsRGB、MacはAppleRGB(色域はsRGBとほぼ同じ)となります。ただし将来、OSのバージョンが変わると違っていくかもしれません。
Webの写真にはsRGBを
本来、カラープロファイルが付いていればその解釈に従って色が正しく発色されるはずですが、このカラープロファイル情報を無視するブラウザがあるために発色が変わる場合があります。
次の写真はそれぞれ違うカラープロファイルの写真ですが、ブラウザによって見え方が違います。
| sRGB | ![]() |
|---|---|
| AdobeRGB | ![]() |
| ColorMatchRGB | ![]() |
| ProPhotoRGB | ![]() |
いかがでしょうか?
4枚とも違う色?それとも、同じように見えますか?
次の写真↓は上の写真↑から、カラープロファイル情報を削除したものです。つまり、カラープロファイルが適用されない場合の表示です。上の写真↑と下の写真↓が同じという場合は、ブラウザがカラープロファイルを無視しているということになります。
| sRGB | ![]() |
|---|---|
| AdobeRGB | ![]() |
| ColorMatchRGB | ![]() |
| ProPhotoRGB | ![]() |
ほとんどのブラウザはカラープロファイルが付いていても、カラープロファイルを外した画像と同じ状態の表示をします。多くのブラウザは4枚ともバラバラの色で見えます(Internet Explorer, Firefoxなど)。
このような場合はOSの表示(sRGB)になるので、もともとのカラープロファイルがsRGBであれば表示のズレが生じません。
sRGB以外のカラープロファイルを設定した写真をウェブ上で見たときは、本来の色とは違う見え方になる(ことが多い)ので、ウェブで写真を使うならカラープロファイルはsRGBにするのが良いでしょう。
「このウェブブラウザは、カラープロファイル付きの画像を正しく表示できるか?を調べる」でより簡単にウェブブラウザのカラープロファイル対応/未対応を調べることができます。
現在、カラープロファイルに応じて画像を表示できるブラウザは、safari(MacOSX & WindowsXP)と、iCab(MacOSX)があります。他にもあるかも知れません。
※Firefoxはバージョン3.5.2(2009年8月3日リリース)から「カラープロファイル対応」になりました。
カラープロファイルを確認する
Adobe Photoshopでの確認方法は次の通りです。

写真下のファイルサイズ欄の右にある▲をクリックし、「ドキュメントのプロファイル」を選ぶとカラープロファイルが表示されるようになります。

写真下部にその写真のカラープロファイルが表示される。
「WEB用に保存」を使う
カラープロファイルをsRGB以外にしている場合は、「WEB およびデバイス用に保存...」という方法(Adobe Photoshop CS3)を使うことによりウェブに最適な画像を作ることが出来ます。
これを使うと元の画像形式、カラープロファイルが何であれ、ウェブに適した写真(ファイル形式、画質、色域など)になるように写真の保存ができます。
ただし、バージョンCS3以前(Photoshop CS2まで)は、カラープロファイルの変換が行われないため、sRGB以外のカラープロファイルの写真ではWebに最適な画像にはなりません。その場合は、カラープロファイルをsRGBに変換してから「WEB用に保存」をする必要があります。

WEB およびデバイス用に保存...

「WEB およびデバイス用に保存...」で保存して、アップロードした写真。







